2014/11

『同志社国文学』第81号

・堀部功夫「加藤一雄「蘆刈」を読む」
 

谷崎潤一郎メモリアルイヤー特設ページ

中央公論新社のWebサイトに谷崎潤一郎メモリアルイヤーの特設ページが設置されました。
>>こちら

2015年5月よりいよいよ刊行される決定版『谷崎潤一郎全集』の紹介ページ(※全集のページはこのブログにも右カラムに直接リンクを設置しました)のほか、関連情報が掲載されています。
ぜひご覧ください。

 

『日本近代文学』第91集

・佐藤未央子「谷崎潤一郎「青塚氏の話」における映画の位相ー映画製作/受容をめぐる欲望のありかー」

[要旨]映画界の隆盛を背景に、「青塚氏の話」は映画製作と受容をめぐる人々の欲望をアクチュアルに批評した。本作において映画は、監督の中田、観客の男を繋ぐ媒介となりながら、女優由良子の〈性〉を前景化し、視覚的快楽を提供するメディアとして描かれた。一九二〇年代半ばから内面性の表現が重視され始めていた映画は、原初的な記録媒体あるいは〈見世物〉に押し戻されているのである。男が一人快楽を貪るさまは、受容者による製作者からの所有権奪取を示唆していた。本作では映画の流通過程における主体性が問われ、谷崎が映画に見出した「民衆芸術」性が仮託されていたと考えられる。谷崎の〈映画小説〉群に通底する批評意識を、「青塚氏の話」からも看取できた。【佐藤未央子】
 

第50回谷崎潤一郎賞受賞記念 奥泉光氏 特別講演会

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「東京自叙伝」(集英社)で今年度の谷崎潤一郎賞を受賞した奥泉光氏の受賞記念特別講演会が下記の通り開催されます。受賞作は東京の「地霊」が6人の登場人物に乗り移り、幕末から東日本大震災までの出来事を語るという型破りな小説です。講演は「私の純粋小説論」と題して行われます。

■日時:2014年11月26日(水)14:00~15:30 (開場は13:30)
■会場:芦屋ルナ・ホール(兵庫県芦屋市業平町8-24)
■定員:600人(先着)
■入場無料 要整理券

【参加方法】 往復はがきに(1枚につき1名)【往信面】に住所、氏名、年齢、電話番号を、【返信面】に宛名、宛先を明記の上、11月10日(必着)までに「芦屋市谷崎潤一郎記念館・特別講演会係」(〒659-0052 芦屋市伊勢町12-15)宛てにお送りください。重複申込はできません。 

主催=芦屋市、同市教委、中央公論新社、読売新聞社
共催=大阪よみうり文化センター
協力=芦屋市谷崎潤一郎記念館 

>>詳細・問い合わせ先はこちらをご覧ください。

>>イベントのチラシ(PDF)



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TANIZAKI Studies Blogs
2016年度をもって閉会した谷崎潤一郎研究会の公式HPを引き継いで設置。
谷崎潤一郎(1886-1965)および周辺の文学・文化に関する研究の情報提供を行う。

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当サイトに関するご連絡は以下のフォームからお願いします。 ※谷崎潤一郎に関するご著書・ご論文等を刊行・発表された方は、ぜひ情報をお寄せください。150-300字程度の要旨または紹介文をお送りいただけるとありがたく存じます。

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