2015/04

『人文学報』第106号(京都大学人文科学研究所)

・中村ともえ「小説家の戯曲─谷崎潤一郎『愛すればこそ』『お国と五平』論─ 」
 

『阪神沿線 まちと文化の110年』

明治38年の誕生以来、人々の暮らしとともに歩んできた阪神電鉄。文化や歴史に焦点をあてながら、阪神沿線の110年を紹介する。当時の貴重な写真も豊富に掲載。今年3月から阪神電車開通110周年を記念して、阪神電鉄沿線の西宮市、尼崎市、芦屋市、神戸市の4市にある美術館や博物館など7館で開催中の「阪神沿線の文化110年展」の記念出版物として刊行されました。
谷崎関連では、第4章芦屋に、いずれも谷崎記念館の浪川知子さんの執筆で以下4項目が掲載されています。
・江戸っ子が見た阪神間
・『細雪』を生んだ恋
・富田砕花と谷崎
・ノーベル文学賞に近い街
(阪神沿線の文化110年展実行委員会編、神戸新聞総合出版センター、1,300円(税込))

『三田文学』No.121(2015年春季号)

・永井敦子「谷崎作品に描かれた芦屋」
 

『新潮』2015年5月号

・石川巧「幻の占領期雑誌「国際女性」と谷崎潤一郎」

[要旨]「国際女性」(国際女性社)は、谷崎潤一郎と新村出を顧問に迎え、終戦直後の一九四六年七月に京都で創刊されたB5判の総合雑誌だが、国内の資料保存機関で一括所蔵しているところはなく、いまだ実物が確認されていない号もある。今回、創刊号と第二号の発見で雑誌創刊の経緯と編集方針が見えてきたため、論考では(一)谷崎をはじめとする著名作家の全集・単行本等未収録作品が数多く掲載されていること、(二)敗戦直後の日本における出版文化、とりわけ、戦禍を逃れて地方雑誌に作品発表の場を求めた作家・学者・文化人の活動を把握するうえで貴重な雑誌であること、(三)戦後、京都時代の谷崎の活動において空白となっている部分を埋める内容を多く含んでいることを報告し、敗戦直後の日本における出版文化を再検証することの必要性と同時代の地方雑誌を発掘・保存する意義を訴えた。【石川巧】

第19回谷崎潤一郎研究会のお知らせ

第19回谷崎潤一郎研究会を以下の内容で開催します。



[日 時]2015年4月4日(土) 14:00~17:40(開場13:30)



[会 場]県立神奈川近代文学館 2階ホール
   〒231-0862 横浜市中区山手町110(港の見える丘公園内)
   http://www.kanabun.or.jp

[プログラム]
□研究発表 
 
*司会:明里千章
 グレゴリー・ケズナジャット「「メルティング・ポット」のあり方─谷崎潤一郎「魔術師」論─」
 山口政幸「谷崎潤一郎と中国体験」


□特別インタビュー
 「森田チヱコ氏に聞く」
  
*聞き手:千葉俊二
 (※発表要旨・内容は次ページに掲載)



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没後50年 谷崎潤一郎展 絢爛たる物語世界

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没後50年
谷崎潤一郎展 絢爛たる物語世界


神奈川近代文学館において、没後50年を記念して開催する本展では、先ごろ発表された、谷崎の〈永遠女性〉―妻・松子へあてた膨大な書簡などの新資料を中心に、芸術に生涯を捧げた文豪の足跡をたどります。

◇会期:2015年4月4日(土)~5月24日(日)※休館日は月曜日(5月4日は開館)
◇開館時間:午前9時30分~午後5時(入館は4時30分まで)
◇会場:神奈川近代文学館展示室
◇観覧料:一般600円(400円)、65歳以上/20歳未満及び学生300円(200円)
 高校生100円、中学生以下は入場無料
※( )内は20名以上の団体料金
※東日本大震災の罹災証明書、被災証明書等の提示で無料
◇編集委員:千葉俊二
◇主催:県立神奈川近代文学館、公益財団法人神奈川文学振興会
◇特別協力:中央公論新社
◇後援:芦屋市谷崎潤一郎記念館
 NHK横浜放送局、FMヨコハマ、神奈川新聞社、tvk(テレビ神奈川)
◇協賛:京浜急行電鉄、相模鉄道、東京急行電鉄、神奈川近代文学館を支援(サポート)する会
◇広報協力:KAAT 神奈川芸術劇場、KADOKAWAヤングエース編集部

>>詳細および関連イベントについてはこちらをご覧ください。
>>イベントのチラシ(PDF)
about
TANIZAKI Studies Blogs
2016年度をもって閉会した谷崎潤一郎研究会の公式HPを引き継いで設置。
谷崎潤一郎(1886-1965)および周辺の文学・文化に関する研究の情報提供を行う。

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当サイトに関するご連絡は以下のフォームからお願いします。 ※谷崎潤一郎に関するご著書・ご論文等を刊行・発表された方は、ぜひ情報をお寄せください。150-300字程度の要旨または紹介文をお送りいただけるとありがたく存じます。

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