文学も科学も、そう遠いものじゃない!?
寺田寅彦は、金平糖の結晶やガラスの割れ目など偶然に見える現象に法則を見いだそうとし、二葉亭四迷・夏目漱石をはじめとする近代作家たちは、文学作品のうちに隠された法則を探ろうと苦闘した。小説のなかに働く力学と、20世紀後半に確立したカオス、フラクタル、セルオートマトンといった複雑系の科学。芥川龍之介、谷崎潤一郎、村上春樹といった作家たちの文学と科学とをつなぐ、物語生成の法則を考察する。 附録に、全集未収録の横光利一「文学と科学」、寺田寅彦の書簡も掲載。【出版社の紹介文】
* * *
谷崎関連では、「第Ⅰ部 カオス・フラクタル・アナロジー」のなかの「芥川龍之介と谷崎潤一郎─小説の筋(プロット)論争をめぐって」およびcolumn「建築と文学─谷崎潤一郎の場合」。それぞれ谷崎の文学観、芸術観、創作の方法論をめぐる論述が展開されている。
>>目次等の詳細はこちら(出版社のサイト)
(千葉俊二著、勉誠出版、3,200円+税)
寺田寅彦は、金平糖の結晶やガラスの割れ目など偶然に見える現象に法則を見いだそうとし、二葉亭四迷・夏目漱石をはじめとする近代作家たちは、文学作品のうちに隠された法則を探ろうと苦闘した。小説のなかに働く力学と、20世紀後半に確立したカオス、フラクタル、セルオートマトンといった複雑系の科学。芥川龍之介、谷崎潤一郎、村上春樹といった作家たちの文学と科学とをつなぐ、物語生成の法則を考察する。 附録に、全集未収録の横光利一「文学と科学」、寺田寅彦の書簡も掲載。【出版社の紹介文】
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谷崎関連では、「第Ⅰ部 カオス・フラクタル・アナロジー」のなかの「芥川龍之介と谷崎潤一郎─小説の筋(プロット)論争をめぐって」およびcolumn「建築と文学─谷崎潤一郎の場合」。それぞれ谷崎の文学観、芸術観、創作の方法論をめぐる論述が展開されている。
>>目次等の詳細はこちら(出版社のサイト)
(千葉俊二著、勉誠出版、3,200円+税)