父より娘へ 谷崎潤一郎書簡集
谷崎潤一郎から娘鮎子に宛てられた書簡集が刊行されました。未公開書簡200通以上を含む鮎子宛書簡全262通ほか、全集未収書簡が多数収載されています。
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「妻譲渡事件」の背後には、一人の才能を封印された少女がいた。父は文豪谷崎潤一郎。美しい母の再婚相手は文豪佐藤春夫。二人の父親の愛情は細やかだったが、唯一禁じられていたことがある。それは「書くこと」。二百通をこえる未公開書簡が綴る、愛情と葛藤の物語。(内容紹介より)


(千葉俊二編、中央公論新社、2,800円+税)