2019/05

『阪神近代文学研究』第20号

・エスカンドジェシ「ジャンル論から見る谷崎潤一郎の怪奇小説「人面疽」─ファンタスティック小説論を巡って─」 

・猪口洋志「谷崎潤一郎「聞書抄」論─盲目の僧に託した語り手の意図─」
 

『谷崎潤一郎論 近代小説の条件』

『谷崎潤一郎論 近代小説の条件』小説をめぐる思考の軌跡
小説をめぐって、ときに小説において行われてきた谷崎潤一郎の考察。昭和初年代を機軸とし、明治末から昭和30年代までの谷崎の諸作を小説論として読み解き、小説という近代の理念の歴史を記述する。【出版社の紹介文】
* * *
「序章 小説に筋をもたらすこと──『刺青』から『蓼喰ふ虫』まで」から始まる本書は、オビ文に記載されている通り、谷崎作品を「小説論として読み解く」問題意識に貫かれている。
「第一部 芸術の中の小説」「第二部 近代小説という形式」「第三部 現代口語文の条件」「第四部 「文学」の時代の小説」の4部構成に全15章が配置される。芸術としての小説、形式論、言語表象としてのアプローチなど、多様な切り口から谷崎文学を測定する。理論的な可能性から谷崎文学の新たな価値と視点を提示してきた著者による、待望の書である。
(中村ともえ著、青簡舎、6,000円+税)
 
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2016年度をもって閉会した谷崎潤一郎研究会の公式HPを引き継いで設置。
谷崎潤一郎(1886-1965)および周辺の文学・文化に関する研究の情報提供を行う。

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