『谷崎潤一郎と中国』
エキゾティシズムからノスタルジアへ!
〈中国〉を題材とした作品についての綿密な調査と精緻な読みによって、谷崎文学に底流する主調音を見事に説き明かした出色の論考。──千葉俊二【本書オビ文より】
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(目次)
序章  谷崎潤一郎の中国旅行とエキゾティシズム
第一章 風景のなかの女
第二章 谷崎潤一郎が中国へ投射したもの─「天鵞絨の夢を視座にして」─
第三章 「風流」な文学者─「蘇東坡(三幕)─或は「湖上の詩人」」論─
第四章 西洋芸術と東洋芸術との統合の試み─「 鮫人」における〈浅草オペラ〉─
第五章 十年一覚揚州夢─「 鶴唳」論─
第六章 谷崎潤一郎と田漢について─ 戯曲を中心に─
第七章 女と蛇─谷崎潤一郎「蛇性の婬」田漢「白蛇伝」をめぐって─
第八章 エキゾティシズムからノスタルジアへ─ 二度目の中国旅行をめぐって─

あとがき
初出一覧
(林茜茜著、田畑書店、2,200円+税)